遊ルート

 


 夢ルート

 

シーン 破


 箱根が再び誰も居なくなった舞台上に現れる。

「アンケートにご回答頂き有難うございました」

「それでは」

「あ、いけない。『遊』びの予定が……はは、すみません。じゃあ僕はこの辺で」


 箱根がパチンと指を鳴らす。

 

 

 


シーン5


 和島から呼び出された圭。畏まった様相に花束を持った和島に戸惑う。話を聞くと、どうやら「背中を押して欲しい」そう。

 和島はどうやらずっと小野田に対し恋愛感情を抱いていたらしく、今回の公演を最後に、劇団を去る小野田に想いを伝えておきたいとのこと。

 圭は和島の話を一方的に切る。

「俺、記憶を失ってるみたいなんだ」

「……え?」

「何かを忘れてる、絶対、忘れたくなかった筈なのに」

「何言ってんだよ」

「俺好きだった、その、その男が好きで」

「思い出さなくていいって」

 和島の態度に何か引っ掛かる圭。

「何でそんなに、俺が思い出すのが嫌なの」

「……」

「知ってんの、なあ、和島」

「俺は今のお前が好きだよ!だから、だから頼む、お願いだよ」

 和島が圭の手を握る。

「全部忘れてくれ。今のままでいい、いいんだよ」

「そんな」

「みんな、みんなお前のことが大事なんだ。だから忘れよう、お願いだ、やっと、お前が元に戻ったのに」

 圭は和島の言っていることが何一つ理解できない。

 恐ろしくなった圭はこれからある劇団での活動に参加しないことを決めた。

 

 


シーン6


 意味がわからない。

 一人で頭を抱える圭、フラフラと歩きながら何かを思い出そうとしてる。

 踏切の音。

「……踏切」


「なあ、圭」


 圭の隣に謎の男が立っている。

「一緒に飛び込んでみようか」


「……」

「きっと楽しいよ。俺と、圭が一瞬で散るんだ」

 謎の男が続ける。

「全部全部無くなるんだ」

「何もかも」

「全部飛び散って、人様に迷惑かけまくって」

「それはそれで、良いと思わない?」

「圭」

 震えた声。

「俺、一人はいやだ」


 電車が過ぎ去る音。

 それと同時に、無言を貫いていた圭が謎の男の腕を掴み、そして抱き締める。

「俺、お前と出会って、もう少しだけ生きてもいいかなって思った」

 そして圭はその場で崩れ落ちる。

「お前となら死ねる」

 謎の男は圭を悲しそうな瞳で見詰める。

「何言ってんだよ、圭」

「……」

「俺らはただの遊びだろ」

 ノイズが走る、崩れたまま痛みに喘ぐ圭。


 謎の男が呟く。

「やめてくれよ」

「本当に、期待するだろ」

 苦しむ圭の声が響き続ける。

 暫しの間暗転。


 物音。

 圭の叫び声は色を変え、そして突然事切れた。

 舞台が明るくなる。

 二人は裸でベッドの上で折り重なっている。

「この、この、変態、異常者、ぜったい、ぜったい通報する」

 初めて出会った日、圭は謎の男に襲われた。

「何だってしてくれ。どうせ死ぬんだ」

「は」


 謎の男は余命宣告を受けた青年、「篠山昌吾」だった。

 自身が余命幾ばくもない身と知り自棄になった彼は「最期に誰でもいいから愛したかった」という。無理矢理襲われた側の圭は勿論鼻で笑う、何が愛だと。

「これは愛じゃないのか」

 昌吾の純粋な問いかけに圭は返す言葉を無くした。

「誰でもよかったんだろ、じゃあ何で俺だったんだろうな」

「気になった。沢山の人の中で一番目立ってた」

「クソ、あんな飲むんじゃなかった……」

 二人は襲った側と襲われた側とは思えない程、ベッドの上で他愛のない会話をした。世間話なんかもした。

「あのさ」

「何」

「また遊んでくれる」

 圭はすぐに頷いた。

 

 


シーン7


 圭は昌吾を思い出した。

 しかし、まだ忘れているものがある。

 欠けている。

 亮介の家に行く。二人に昌吾という男の話をした。

「……もしかして、篠山昌吾くん、なのか?」

 岩田が聞く、頷くと二人が顔を見合わせ目を伏せる。

「知ってるんですか」

「ああ、俺の仕事場に……患者さんに居たんだ、青い薔薇を大事にしてた男の子が」

「岩田さんは昌吾とどんな関係だったんですか」

「俺はただ、一看護師だよ。ただ凄い、脱走癖というか……外出届も出さないでよくふらっと居なくなるから病院でも有名だったんだ」

 岩田は篠山昌吾が若くして重篤な病を患っていたこと、元から金も無く、身寄りもなく、治療費が払えなかったこと。

 そんな、孤独な彼が、人から貰ったものならしかった。

「青い薔薇の花言葉は、夢叶う、それから奇跡なんだって」


 圭の頭が割れるように痛み出す。ノイズ。踏切の音。痛い、痛くて痛くて辛い。岩田と亮介が倒れた圭に駆け寄るところで暗転。

 

 


シーン8


「俺、実はずっと死のうと思ってたんだ」

「何やっても上手く行かないし」

「何で生きてるか、分かんなくて、だから死のうと思ってた」

暗転の中、圭の声だけが響く。


 明るくなる。青い薔薇を抱えた圭が中央に立っている。

「……それは」

 ベッドの上には点滴に繋がれた昌吾の姿が。

「青い薔薇の花言葉は、夢叶う、それから奇跡なんだ」

「……」

「俺、昌吾と二人で生きたい」

「でも俺」

「二人で生きられないなら、俺も行くから」

 圭は青い薔薇を昌吾に手渡し、見詰める。

 昌吾の髪を撫で、それからそっと唇を重ねた。

 圭が呟く。

「迎えに行くから、待っていて」


 奇跡なんて起こらないと、圭も分かっていた。

 あの時、彼の手を引いて踏切を渡ってしまえばよかった。

 そうすれば

 一人にしなくたって

暗転、

 心電図のアラームが響く、

明転、圭の代わりに看護服を着た岩田と冷水が居る。布団を乱し、身体を震えさせる昌吾。岩田と冷水が昌吾の身体を押さえながら、

「大丈夫ですか、篠山さん、篠山さん」

「生きたい!」

「落ち着いて下さい」

「まだ、まだ生きなきゃ、俺が、俺が生きなきゃ」

 悲痛な叫びが何度も響く。

「嫌だ、死にたくない、死にたくない」

「助けて」

「圭」

「嫌だ」

「もう一度だけ、君と」


 暗転。

 僅かな沈黙の後、ツーと、心電図の音が鳴り響く。

 

「迎えに行くから」


 踏切の音が近付く。

 電車が近付いて来る音、途中で切れる

 

 

 

シーン9


 明転、

 中央、赤い薔薇の花束を胸に抱いている昌吾。

「昌吾」

「……」

「ごめん、待った?」

「いいや、全然」

 振り返る。圭は胸に青い薔薇の花束を抱いている。

「……はは、ははは」

「はははははっ」

 二人が笑い合う。笑い合いながら、抱き締め、何度も何度も愛を確かめ合う。そして花束と共に中央奥にあるベッドに二人でなだれ込む。

「ただの遊びって言ったのに」

「遊びに本気になる男は嫌い?」

「あはは、はぁ、楽しい」

 

 二人はベッドに横たわったまま、それぞれの物語は普通に動き出す。

 劇団員達は無事公演を終わらせたらしく、楽しげに話している。全員酔っ払っているらしく、千鳥足のまま小野田が「次の店行こう!」と全員を押して行く。小野田の背中を見詰めている和島。そしてどこかを少し見詰めた後、先に行った小野田に急かされるまま歩き出す。


 立ち歩きながらコーヒーを飲んでいる日野は箱根と立ち話をしている。それでも眠いのかよろける日野を箱根が支えていると、冷水が走り込んで来る。緊急事態かと思いきや、植木鉢を覗きながら「芽が出ましたー!」と嬉しそうに報告してくる。箱根がズッコケると日野も倒れる。冷水は楽しそうに箱根と共にガチで寝始めてしまった日野を引き摺っていく。


 亮介と岩田は喪服を着ている。葬式帰りのようだ。


「俺も、行ってよかったの」

「俺は呼びたかったから。生きてる時のこと知ってる訳だし」

「そっか」


 目を伏せる亮介。岩田の手を握り締める。

「一人は嫌だ」

「俺も嫌」

「でも俺は、待つのも好きだからね」

「うん」

「……」

「今頃、二人で何やってるかな」

 舞台奥、二人が眠りにつくベッドに照明が当たる。

「遊んで、遊んで、遊び疲れて、二人できっと幸せそうに寝てるよ」

 そのまま溶暗。

 


終演。

 

 

 

 

はじめから

あいまいみぃ主演公演「夢遊病」 共通パート - iharageinouの日記

病ルート

 

 

 

 病ルート


シーン 破


 箱根が再び誰も居なくなった舞台上に現れる。

「アンケートにご回答頂き有難うございました」

「それでは」

「御来場の皆様には圭の『病』の真相をご覧頂きましょう」


 箱根がパチンと指を鳴らす。

 

 

 

 


シーン5


 亮介の家。カレンダーが数ヶ月前に戻っている。

 喪服姿の岩田。葬式帰りらしい。

「……お帰り」

「……」

 沈黙の続く二人。岩田が手で顔を覆い、泣き崩れる。

 亮介は見下ろしながら嗚咽を聞いている。

「ごめん」

「明義のせいじゃないだろ、何も」

「俺がもっと、もっと早く気付けていたら」

「何も悪くない、違う。背負い込むな」

「昌吾がまさか、そんな事を」

 亮介が頭を抱える岩田に歩み寄る。

 震える背中を摩り、頭をそっと寄せる。

「仕方ないんだよ」

「もう元には、戻らない」

「何もかも、彼も、もう」

 

 

 

シーン6


 目覚ましの音と共に、圭の日常が始まる。

 圭が劇団の皆を待っている。まず山下がやって来て、また圭に迫り来る。「結婚しましょう」「私の言うこと聞いてください」と求婚を繰り返す山下に困り果てているとしっかり者の重岡がやって来た。山下を重岡に押し付けようとするも「顔がタイプじゃない」「顔が良い悪いとかの問題じゃなく生理的に無理なタイプ」などと山下が言い出し、重岡を傷付けることになってしまった。

 和島と小野田が肩を組みながらやって来る。二人は付き合っている。だからいつも二人は一緒なのだ。

 圭の変わらない日常。

 変わらない、筈だった


 劇団員達を背に、日野と箱根、それから岩田が何やら話をしている。

「仲澤くんの病態は」

「…………はっきり申し上げると、危険です。最近は特に不安定で」

「そう、ですか」

 悲しそうに俯く岩田。日野が問い掛ける。

「今日お連れ様は」

「お手洗いに行くと言ってさっき」

 日野が顔を顰める。

「出来ればもう、お連れ様と仲澤さんは会わせない方が良いかもしれません。仲澤さんの中でお連れ様は、確かに安定の為の柱を成しています」

「……」

「ただ、その柱が崩れれば一気に何もかも壊れてしまうかも知れません。このままだと仲澤さんの中で彼が心の拠り所になり、そして彼無しでは生きていけなくなる可能性だってあります」

 岩田が悔しそうに、

「……どうすれば、どうすれば仲澤くんを救えるんですか、俺はどうやって彼に謝れば」

「お連れ様がこのままだと、彼に、貴方の贖罪に巻き込まれてしまいます。それでもいいんですか」

「……」

「お連れ様は、仲澤さんとは全くの無関係でしょう」

 岩田が頭を抱える。

「赤の他人である彼に、これからも仲澤さんのお兄さんのフリをさせ続けるんですか」

 理解を示す岩田。岩田が立ち去る。

 残った二人は冷水を呼びなるべく岩田と、「お連れ様」を圭に会わせないよう取り計らってもらうことに決めた。

 

 

 

シーン7


 劇団員達の時間が動き出す。三度目のアドリブコントをし始め、賑やかで楽しそうな中、劇団員達の横を周りを見回しつつ亮介がやって来る。

「兄さん!」

 圭の呼び掛けに亮介は僅かに戸惑ったが、笑顔を繕い圭の話を聞く。劇団員達は亮介がやって来ると徐々にふらふらと歩き出したり、その場に座り込んだりを始める。

 舞台上が奇妙な空間になる。

「また兄さん家、行ってもいい?」

 そんな中、圭だけがいつもと変わらない。

「ああ、うん。勿論。あ、明義も居るんだけど」


 二人の間に冷水がやって来る。

「え?」

 圭が固まる。

 何故劇団に、看護師の冷水が?

 理解が追いつかないまま、冷水と亮介が去って行く。

 何が起きている?

「どうして」

 ノイズ音、

 頭が割れるように痛い。崩れ落ちる、

 圭が悶え苦しんでいると、謎の男が圭の元に訪れる。

 そして圭の前にしゃがみこみ、それから圭の前髪を掴み上げた。

「これくらいでまさか、死ぬんじゃないだろうな」

「やめて」

「圭」

「ああ、」

「たっぷり遊んでやる」

 謎の男は首を掴み、圭を引き摺って行く。

 舞台が暗くなる。

 明るくなる。圭は引き摺られた筈が元の場所に戻っていた。既に謎の男の姿は無く、そこには普通の劇団員達が居る。

「何やってんだよ、早く脚本選ぼうぜ」

「ああ、うん」

 脚本を手に取る。そしてそれを読み上げる圭。


『一夜の過ち』

 千鳥足の小野田に和島がぶつかる。和島に抱えられるように小野田がどこかへと連れて行かれる。


『ハッピードラッグ、ハッピーセックス』

 泣き叫ぶ小野田。和島は注射器を手にしながら小野田の首元に向かって突き刺そうとする。


 圭が頭を抱え、フラフラと辛そうに歩く。

 山下と重岡が代わりに読み上げる。


『愛を騙るペテン師』

 和島が叫ぶ。

「君を愛してるんだ、圭」

「だからこうやって誰にも触れられない場所に君を置いてるんだよ」


『只今マインドコントロール中』

 小野田が叫ぶ。

「昌吾、昌吾が居ないと俺生きていけない」

「俺を愛して、もっと、もっともっと愛して、愛して!」


ミーム汚染』


 謎の男、篠山昌吾が圭の前に現れる。

「圭。君には俺しか居ないんだ」

「誰も迎えになんて来やしない」

「そう、俺だけだ。俺しか居ないんだよ。分かる?」

「よし。良い子だ。偉いぞ」

「迎えに行くから、この部屋の中で待っていて」

 圭は昌吾に飛び付く。

「行かないで、一人にしないで」

 昌吾は容赦なく圭を殴り付けた。


『青い薔薇』


 劇団員達が机を片し、ベッドを持って来ている。

「遊びの時間だ。圭」

 ぐったりとした圭を簡単に抱きかかえるとベッドの上へ乱暴に投げ捨てた。

 昌吾が着ていたシャツを脱ぐ。背中に広がっているのは青い薔薇のタトゥーだった。

「もう許して」

 力なく呟く圭に馬乗りになる昌吾。

「許して欲しいか?」

「助けて、もう、もう死なせて、ああ、あああ……」

「死にたいか」

 注射器を逆手に持つ。

「死ね」

 振り下ろす、その瞬間舞台の照明が落ちる。


「何してる」

 昌吾の怒りに満ちた声。

「ぐはァッ……」

 昌吾の苦しむ声。

「お前、俺を裏切って」


 鈍い音。

劇団員達の陽気な声が響く。


『人殺しになった日』

 

 


シーン8


 舞台が明るくなる。

 圭の傍に立つ昌吾が圭の腕に注射器をあてがっていた。

「嫌」

「嫌だ!!!」

 圭が昌吾を突き飛ばす。昌吾が動転している。

「ど、どうしたんですか、仲澤さん」

「ああ」

 圭のベッドの横には植木鉢が置かれている。

「仲澤さん」


昌吾、昌吾会えたね、あはは、昌吾、昌吾どこ行ってたの、まさかあんな一発で死ぬ訳ないよね。ね、昌吾大好き昌吾、昌吾、昌吾!!!!!!


 植木鉢に刺さっていた、とても鋭利な、金属で出来たスコップを手にした圭。

「しょ、昌吾って、ちが、違う、俺じゃないですって」


 昌吾──のように圭には見えている男は部屋から飛び出した。


「昌吾!!!!!!」


 スコップを握りながら男の後を追う圭。

 暗転。


 明るくなる。

 診療室、日野と箱根は他愛のない話をコーヒーを片手にしている。

「そういえば冷水さん遅いですね」

「あいつのことだから、途中で植木鉢引っくり返したとかで泣きながら掃除してるんじゃないか」

「はは、それありそうですね!」


 診療室に駆け込んでくる冷水。

「日野先生、助け」

 ゴスッ

 間髪入れず診療室に入って来た圭が冷水の頭をスコップで殴り付けた。血、の代わりに赤い薔薇の花弁が飛沫をあげる。

「冷水さん!!」

「箱根、近寄るな、箱根!!!」

「昌吾、昌吾昌吾昌吾おれ、俺だけの昌吾!」

 倒れた冷水に駆け寄った箱根が圭に狙われる。

 圭のスコップが振り下ろされる。


 日野が箱根を庇う。赤い花弁が舞い散る。

 日野は最後の力を振り絞り圭の足元になだれた。圭は蹌踉めき尻もちをつくも、その場で笑い続けている。

「昌吾、昌吾!あははははははは!!!昌吾昌吾!!!」


 箱根が震える手で日野のマグカップを手にした。

 圭に気付かれないよう恐る恐る背後に近付く

「あははははははははははははは」

「ああああああああああああああああああああああああ」


 マグカップを振り下ろす箱根。

 暗転

 鈍い音

 

 


シーン9


 血に濡れた白衣の箱根が舞台中央に立っている。

 「初めまして、瀬田大学院から参りました箱根暁人と申します」

「今から皆さんには研究に参加して頂きたいと思います」

 箱根がつらつらと研究内容について説明している。


「2015年の桑田の研究によると、愛とマインドコントロールによって人間は倫理観、つまり「正しいミーム」が汚染され、時に非人道的な行為に走ってしまいます」

「人々の「正しいミーム」は他者から与えられる愛とマインドコントロールに影響されているのではないかということを明らかにするために本研究を行います」

「この研究への参加は任意です。あなたの自由な意思が尊重されます」

「回答後は個人の特定ができないため、参加を撤回することはできませんのでご了承ください」

「この研究への参加に伴い、健康被害等の危険が生じる可能性はありませんが、人によっては回答の際に不快感が生じる可能性もあります。強い不快感を感じた場合は、直ちに回答を中止してください」


 研究説明文の書かれた書類を腕に抱く。


「あなたの提供されたデータは、無事本公演で利用されました」

「研究へのご参加、誠に有難うございました」

 


終演。

 

 

はじめから

あいまいみぃ主演公演「夢遊病」 共通パート - iharageinouの日記

 

 

 

 

夢ルート

 

 


 夢ルート


シーン 破


 箱根が再び誰も居なくなった舞台上に現れる。

「アンケートにご回答頂き有難うございました」

「それでは」


「御来場の皆様には圭の『夢』の末路を見届けて頂きましょう」

 

 箱根がパチンと指を鳴らす。

 

 

 

シーン5


 集合時刻より早く和島から呼び出された圭。畏まった様相に花束を持った和島に戸惑う。話を聞くと、どうやら「背中を押して欲しい」そう。

 和島はどうやらずっと小野田に対し恋愛感情を抱いていたらしく、今回の公演を最後に劇団を去る小野田に想いを伝えておきたいとのこと。

 その流れで恋愛の話になる。

 どういう訳か、何かを思い出せない圭。

 自分には愛した人間が居て、

 和島曰く、圭は何度も和島に恋愛相談をしていたらしい。

何かを忘れているが、何も思い出せない。

果たして、思い出して良いのか?

 

世界が止まる。


 圭の元へ篠山が現れる。篠山は手に花束を抱えていた。

「あのさ、圭」

「何」

「……はは、誕生日おめでとう」

「有難う。全然今日じゃないけど」

「早目に祝っとこう的なさ」

「二ヶ月くらい先だよ」

「……」

「……」

 圭は篠山の手を握った。

 そして固く握手をする。

「ありがとう、昌吾」


昌吾。


「和島」

「ん?」

「俺、昌吾って男の話、してた?」

「え、何?何の話?誰それ」

 和島は昌吾のことを知らなかった。あてが外れたようで言葉を濁す圭。


 劇団の一同が集まってくる。和島は完全にタイミングを失ったらしく畏った様相のまま会話に参加している。

 他愛も無い話、今日も脚本に悩んでいる一同。

 圭が突然自分に脚本を任せてくれと言い始める。

「どんな話?」

「分かんない」

「ジャンルは?」

「まだ分かんない」

 困惑する一同。しかし圭の中で大方は決まっているらしい。

 話を書くため、圭は家に帰ると告げその場を後にした。

 

 


シーン6


 亮介の家。カレンダーが数ヶ月前に戻っている。

 喪服姿の岩田。葬式帰りらしい。

「……お帰り」

「若かったのに、こんな、突然」

「結構可愛がってたんだろ、その子」

「ああ。……あまり喋らない子だったんだけど、最近よく笑うようになってて、話聞いたら好きな人が出来たんだって。だから毎日、楽しいって、さ……」

 苦しそうな岩田の背中を摩る亮介。亮介の慈しむ瞳。


「……いつ無くなるか、分からないものなんだね」

 岩田の指をぎゅっと握る亮介。

 亮介を見て顔を歪ませ、岩田は肩口に顔を埋める。

 乱れた息の中、ぽつぽつと呟く岩田。


「……あんなに、幸せそうだったのに、篠山くん」

 

 二人を横切る圭。

 圭がゆっくりと思い出して行く。

「篠山昌吾」

「僕はあなたが好きだった」

「あなたも僕が好きだった」

 

 回顧する。

 気が付けば圭はホテルの一室に居た。

 篠山はホテルに泊まったあの日、本当にただ酒で酔った圭を介抱しただけだった。篠山は無骨だが優しい青年だった。


 篠山と圭は友人になった。

 出会いを重ね、二人は恋に落ちていた。

 しかし、圭は男性と付き合うということが怖かった。

 篠山も同じ想いだった。

 ある日の夜、篠山は圭に花束を送った。

「あのさ、圭」

「何」

「……はは、誕生日おめでとう」

「有難う。全然今日じゃないけど」

「早目に祝っとこう的なさ」

「二ヶ月くらい先だよ」

「……」

「……」

 圭は篠山の手を握った。

 そして固く握手をする。

 友情の証だった。

「ありがとう、昌吾」

 青い薔薇に頬を寄せる圭。

「青い薔薇の花言葉

「え?」

「『夢叶う』、なんだ。……役者、目指してんだろ?」

 篠山は照れ臭そうに圭の頭を撫でた。

「応援してる」

 薔薇が彼の愛の告白だと圭は気付いていた。

 怖かった。

 とてもとても、怖かった。

 

「もしかして、今の話、篠山くんのことじゃ」

 洋服は普段着に、カレンダーは先日圭が二人の家を訪れた時のものに戻っている。

「……篠山って」

「ごめん、いや、そんな偶然ない、か」

「何でそう思ったの」

「篠山くんが、好きな人にどんなプレゼントをしたらいいかって俺に相談してたんだ。告白する時に想いを伝えたいから、あげたいって」


 篠山が当時圭に対してどのような想いを抱いていたかが岩田によって明かされていく。相手は男であるということを伏せつつ、赤裸々に語った愛の言葉の数々。

 

 岩田の声に篠山の声が重なっていく。

 いずれ篠山だけの声になる。

「君が好きだった」

「あの日、君に想いを伝えられなかった」


 圭が篠山の隣を横切る。

「君が好きだった」

「あの日、君が俺に伝えたいこと、分かってた」

 

 舞台にはやがて二人だけ、

 背中合わせ。愛の言葉が交わることはない。

「大好きだった」

「大好きだよ」

「昌吾」

「圭」

 踏切の音。


 暗転。


 昌吾の姿はない。

 代わりに青い薔薇の花束が昌吾が立っていた場所に置いてある。

 頭の中にノイズが走る。圭が倒れる。

 思い出す。

 圭は、昌吾が踏切事故で亡くなったことを知った。

 「愛してる」と伝えられないまま

 篠山昌吾は死んだ。

 あの日、

ああああああああああああああああああああああああああ


 咆哮。仲澤圭が叫ぶ。

 仲澤圭は忘れたかった。

 忘れなきゃいけなかった。

 記憶と共に封じ込めていたものが溢れ出す。

 夢でしか、もう会えない。

 

 


シーン7


 篠山と圭がベッドの上に居る。

 夢の中の篠山は、圭をまるで恋人のように扱った。

 愛を語り合う二人。

 何度も確かめるように、愛を伝え合う。

 身を寄せ合い、互いに体重を預け合う。

「圭」

「昌吾」

「迎えに行くから、待っていて」


 昌吾の言葉で暗転する。

 しばしの沈黙の後、圭がぼそりと呟く。

「待ってる。いつまでも、ずっと、待ってるから」

 

 明るくなる。

 ベッドの上に、昌吾の姿は無い。

 代わりに青い薔薇の花束が置かれている。

 圭はそのままベッドに吸い込まれるように倒れた。

「お前が迎えに来てくれるの、ずっと待ってる」

 

 


シーン8


 病院を訪れている圭。

 無事記憶が戻り、精神的にも安定してきたということを日野に伝える。精神科医である日野はうんうんと話を聞いている。箱根と冷水も優しく見守っている。

「お薬はしっかり飲むように」


 圭が出て行く。三人が圭について話している。

「きっと彼は大丈夫だ」

 日野がそう笑うと冷水も頷きながら言う。

「一人で生きられますよね」

 日野はコーヒーを飲みながら、

「いや、彼は一人じゃないよ」

 

 


シーン9


 自らが演出、主演を務め『夢遊病』という劇を完成させた圭。拍手を浴びる劇団員一同。カーテンコールにて、手を繋ぐ和島と小野田は少し照れ臭そうに。

「えへへ」

「何。ほら、ちゃんと繋いで」

 閉幕。公演には亮介と岩田が見に来ていた。

「兄さん」

「そっか、そういうエンディングだったんだ」

「うん。……」

「大丈夫。何も間違ってないよ。きっとまた、昌吾くんにも会える」

「篠山くんはちゃんと迎えに来てくれるよ。少しだけ、のんびり屋なとこはあるけど」

「はい、会えなくったって感じるんで。昌吾はいつも俺の傍に居るって」


 劇団員達が三人の元にやって来る。打ち上げについての話だ。圭は多くの人に囲まれながら笑顔のまま幕を閉じて行く。


終演。

 

 

はじめから

あいまいみぃ主演公演「夢遊病」 共通パート - iharageinouの日記

あいまいみぃ主演公演「夢遊病」 共通パート

あいまいみぃ主演公演

夢遊病

会場 下北蒲公英劇場

日程 九月二十五日~二十七日

   全七公演

 前売 二千三百円

 当日 二千五百円

 

あらすじ


「もう一度だけ、君と遊びたいよ」

夜半、東京歌舞伎町にて

売れない役者は思いもしない恋に落ちる。

あの一夜の過ちを正したかった。

夢の中でなら君にまた逢えるだろうか。


「迎えに行くから待っていて」


キャスト


仲澤圭   あいまいみぃ 金澤慶祐

和島敏也  東京ハイカブリ 和田やん

小野田智香 東京ハイカブリ 寺田サトシ

重岡孝太郎 アリノス 有岡伸一郎

山下穂乃果 山本玲衣香

仲澤亮介  NANDA 浅井乃輔

岩田明義  NANDA 庭昭宗

冷水崇   アリノス 清水隆嗣

箱根暁人  ニンゲンサンショウウオ 式根亨

日野章史  ニンゲンサンショウウオ 星野篤文


篠山昌吾  あいまいみぃ 松山祥大

 

 

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開演10分前


 箱根暁人(ニンゲンサンショウウオ式根)が客席前に現れ、一礼する。

「初めまして、瀬田大学院から参りました箱根暁人と申します」

「今から皆さんには研究に参加して頂きたいと思います」

 箱根がつらつらと研究内容について説明している。


 配られたのは研究倫理に基づいた承諾書、

 それからたった一行の質問文。


『ある人物に、「待っていて」と言われています。その時貴方はどうしていますか』

 選択肢は三つ。

『待ち続ける』

『待つことを忘れてしまう』

『自分から会いに行く』

 

 


開演

 

シーン0


 夜半、東京歌舞伎町にて。酔い潰れ千鳥足になりながら帰路につこうとする仲澤圭(あいまいみぃ金澤)と謎の男(あいまいみぃ松山)の肩がぶつかる。その拍子に圭が転び、足を捻ってしまう。困っている圭の前にしゃがみ、圭の長い髪を手櫛で梳く謎の男。

「俺と、一晩だけ遊んでくれないかな」

 スイッチの音と共に暗転する世界。

 

 


シーン1


 明るくなる。

 圭・和島敏也(東京ハイカブリ和田やん)・小野田智香(東京ハイカブリ寺田)・重岡孝太郎(アリノス有岡)がテーブルの前で頭を捻っている。どうやら劇団員である一同は次にやる演劇公演をどの脚本にするか考えているらしい。テーブルに無造作に置かれた脚本のタイトルを読み上げる。すると残りの劇団員がその脚本を演じ、ああでもないこうでもないと是非を話し合っていた。

(尚、勿論脚本がある訳ではなく、全員タイトルに合わせ即興で脚本を作っている。脚本のタイトルを読み上げた人間は即興コントに参加しなくて良いため、四人は必死でテーブルの上の紙を読もうとしている。)

 重岡のバイトの時刻になり四人は解散。三人の話題は一つ前の公演の打ち上げでの話に。和島が圭に家に帰ることが出来たかを尋ねると、突然のノイズ音と共に圭は苦しそうに頭を抱える。

「おーい、おい、圭聞いてるか?」

「え、顔色悪いけど……大丈夫?」

 心配そうに圭を見詰める和島と小野田。仲澤は「何でもない」「よく覚えていない」と笑う。

 

 


シーン?


 舞台は変わり、漂う空気にも変化が見える。

「ダメだよ、そんなになるまで酔っ払っちゃ……」

 ベッドの上で唸る圭。謎の男が圭の鞄、それから財布を漁り免許証を見付ける。

「仲澤圭くん、か」

「なに、して」

「名前聞いてなかったと思って。大丈夫、金に興味は無いよ」

 奇妙なやり取りを続ける二人。圭はベッドから動けない。

「圭」

 謎の男が動けないままの圭に馬乗りをする。

「俺達って、出逢ってよかったのかな」

 スイッチの音と共に暗転。

 踏切の音が近付いてくる。

 スイッチの音と共に即座に明転、すると謎の男の姿は無い。荒い息の圭がベッドの上で頭を抱えている。激しい叫び声を上げる圭。

 扉の開く音。

 

 


シーン2


 白衣姿の男達が談笑している。日野章史(ニンゲンサンショウウオ星野)は医者であり、箱根は大学院生。すると看護士である冷水崇(アリノス清水)が圭を部屋に連れて来る。日野はどうやら圭の担当医のようだ。

「最近変わったことはありませんか」

「変な夢を見るんです。知らない男がなんか、部屋に居たり」

 圭が夢の内容を伝えると日野は顔を顰める。

「処方箋出しておきますね」

「俺、やっぱ何かの病気」

「仲澤さん」

「あの日から俺おかしくて」

 立ち上がる圭、それからノイズ音が聞こえ頭を抱える。

 暫く圭を見詰めてから、冷水の方にふと目をやる。冷水が崩れている圭の肩を抱き起こし部屋から出て行く。

「あの患者さん」

「……まあ、よくあることだ」

 カフェイン中毒の日野は箱根に熱いコーヒーを淹れるよう頼んだ。

 戻ってきた冷水は胸に抱えた植木鉢に水と間違えて淹れたてのコーヒーを注いでいた。

 

 


シーン3


 圭達の劇団に山下穂乃果(山本玲衣香)が新しく入団した。美人な山下に鼻の下を伸ばす和島と重岡。山下に「イケメンにしか興味無いんで」と軽くあしらわれる二人、山下は圭に標的を定め擦り寄るも圭は困ったように笑うのみ。

 山下を迎え入れた四人、次の劇が決まっていない旨を伝えると山本がテーブルに置かれた脚本を読み上げる。即興コントを始めようとする四人に首を傾げる山下。

 すると圭達の元に仲澤亮介(NANDA浅井)が現れる。圭の兄である亮介は劇団を応援しており、差し入れを両手に抱えていた。すると山下はあっさり圭から亮介に鞍替え、ズッコケる全員を横目に擦り寄るも亮介はしっかりと左手薬指を指し追い払う。ついでに亮介がテーブルに置かれた脚本を読み上げる。

「何ボーッとしてんの。ほい、やったやった」

 大慌てで即興コントを始める四人。山下も巻き添え。

 

 

シーン4


 圭と亮介が座りながら話している。会いたいと申し出たのは圭の方だった。

「突然どうしたの。俺の家族に会いたいなんて今まで一回も無かったのに」

 二人の間に笑顔でお茶を差し出す岩田明義(NANDA庭)。亮介が同席するように誘うも岩田は照れ臭そうに断り部屋を後にする。

 圭は難しい顔をして、亮介に男の夢の話をする。亮介は眉を顰める。

「病気だなそりゃ。恋煩いだ」

 亮介の言葉を受け机に伏す圭。ケラケラと笑いながら亮介は圭の頭を撫でる。訪ねに来た理由を察した亮介が圭に相手の男のことを聞くも、圭は困ってしまう。

「何も覚えてないんだよ」

「ええ!」

 部屋から出て行った筈の岩田の声が聞こえる。亮介が岩田の襟を掴みながらそのまま圭に話をするように促す。


 圭は男のことを断片的にしか覚えていなかった。自分よりも背が高かったこと、少し荒っぽくてそれでも優しかったこと、何度も彼に会っていてその度に心惹かれていったこと……、口に出す度に圭の顔が辛く歪んで行く。

 「青い薔薇」、そう呟いた瞬間に圭の脳内にノイズ音が走る。ミシミシと酷く耳障りな音が鳴り、圭は頭を抱える。思い出せない。これ以上思い出したら自分は可笑しくなってしまうと悟った圭は話すのを止める。亮介と岩田は顔を見合わせる。

 圭は記憶を失っている。理由は圭にも分からない。

 ただ、圭の中に「××」という男への愛だけが残っていた。

 踏切の音が聞こえる。


 圭が部屋から出て行った後、岩田が呟く

「もしかして」

 

 


シーン?


 踏切の音が聞こえる。

 圭はベッドの上で上裸のまま頭を抱えている。謎の男は険しい顔でシャツのボタンを閉めている。少しずつズレた不気味な会話を続ける二人。

「なあ」

「圭」

「何で俺、お前のこと覚えてないの」

「何言ってんの。また飲み過ぎたんじゃない」

「違う。だって、これは、俺の夢だから。俺、絶対、お前が」

 ベッドの上で苦しみ喘ぐ。謎の男は圭の乱れた髪を整える。


「迎えに行くから、待っていて」

 

「待って、いて……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


『ある人物に、「待っていて」と言われています。その時貴方はどうしていますか』


 選択肢は三つ。

『待ち続ける』

 →夢ルートへ

夢ルート - iharageinouの日記


『待つことを忘れてしまう』

 →病ルートへ

病ルート - iharageinouの日記


『自分から会いに行く』

 →遊ルートへ

遊ルート - iharageinouの日記

『夢遊病』第四回レポート リハーサル

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夢遊病

出演 あいまいみぃ・東京ハイカブリ・NANDA・アリノス・山本玲衣香・ニンゲンサンショウウオ

脚本 星野篤文(ニンゲンサンショウウオ)

演出 金澤慶祐(あいまいみぃ)

日程 20XX年9月25日(金)~27日(日)

あらすじ 「もう一度だけ、君と遊びたいよ」 夜半、東京歌舞伎町にて売れない役者は思いもしない恋に落ちる。あの一夜の過ちを正したかった。夢の中でなら君にまた逢えるだろうか。 「迎えに行くから待っていて」

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遂に公演前日になりました!

今日はリハーサルを行いました。

 

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(舞台袖のアリノス有岡)

 

三回のリハーサルで、それぞれのパートでの動きを最終確認しました。

この約一ヶ月間で全体としてまとまりが出来たように思います。一つの劇を完成させるために、演者達の心も一つになっていく、今日のリハーサルを見ながら最初は合わなかった息がピッタリと合っていることに感動しました。

 

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(腕相撲をしてるあいまい松山とNANDA庭さん)

 

ここまで引っ張って来てくれた座長の二人、

明日からの公演、確実に成功させましょう!

僕達も頑張ります。

明日の19時30分から、下北蒲公英劇場で皆さんをお待ちしております。

 

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(主演さん達、頑張ってね!)

『夢遊病』第三回レポート 稽古②

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夢遊病

出演 あいまいみぃ・東京ハイカブリ・NANDA・アリノス・山本玲衣香・ニンゲンサンショウウオ

脚本 星野篤文(ニンゲンサンショウウオ)

演出 金澤慶祐(あいまいみぃ)

日程 20XX年9月25日(金)~27日(日)

あらすじ 「もう一度だけ、君と遊びたいよ」 夜半、東京歌舞伎町にて売れない役者は思いもしない恋に落ちる。あの一夜の過ちを正したかった。夢の中でなら君にまた逢えるだろうか。 「迎えに行くから待っていて」

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第三回レポートでも引き続き稽古の様子をお伝えして行きます!

 

稽古では演出主導の下、役柄に沿って大きく四つのチームに分かれ、それぞれの役柄について再び理解を深めていきました。

脚本の台詞から各々自分の思うようにキャラクターを作っていきます。

 

僕はタンゲキにも何度か出させて頂きましたが、ここまで自分の役や他のキャストの役について深く考えたことがなくとても新鮮な経験でした!

 

本番まで二週間を切りました。

各自ライブの合間に一生懸命台詞を覚えたり、楽屋で台詞合わせをするなど、演出の本気度に引っ張られる形で皆の士気が高まっているのを感じます。

当日は我々の精一杯を皆さんにお見せできるよう、これから更に練習を重ねて行こうと思います!

 

(こぼれ話)

 

東京ハイカブリ・山本さん・有岡チームは脚本の即興部分を必死に練習していました。

それって練習して意味あるのかな……?

 

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(東京ハイカブリと山本さん)

(アリノス有岡はここのチームでしたが昼寝してたので集合写真に参加出来ず)

 

僕達ニンゲンサンショウウウオと清水は脚本さんから脚本の裏話を聞いてゆっくりお茶を飲んでいました。

 

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(アリノス清水は僕達と一緒でした!)

 

NANDAのお二人に途中からあいまいみぃが合流。

気が付いたら話題はRANMANLiveについてになっていました。あれ、夢遊病は……!?

 

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(NANDA浅井さんとあいまいみぃ金澤。二人はどんな関係……?)

『夢遊病』第二回レポート 稽古①

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夢遊病

出演 あいまいみぃ・東京ハイカブリ・NANDA・アリノス・山本玲衣香・ニンゲンサンショウウオ

脚本 星野篤文(ニンゲンサンショウウオ)

演出 金澤慶祐(あいまいみぃ)

日程 20XX年9月25日(金)~27日(日)

あらすじ 「もう一度だけ、君と遊びたいよ」 夜半、東京歌舞伎町にて売れない役者は思いもしない恋に落ちる。あの一夜の過ちを正したかった。夢の中でなら君にまた逢えるだろうか。 「迎えに行くから待っていて」

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第二回レポートでは、稽古の様子をお伝えします!

 

初めての稽古では早速台本を持ちながら立ち稽古をしました!

演劇初経験の山本さん、既に台本を完全に読み込んで来たらしく台本を早速外し一同ビックリ!

有岡「未だに俺ストーリーがよく分かってない」

金澤「ぶっ飛ばすぞ」

 

今日は脚本のニンゲンサンショウウオ星野がキャストにエクレアを差し入れ!

とっても美味しかったです。

 

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(エクレアにご機嫌のあいまいみぃ松山)

 

さて、ついに稽古が始まりキャストも気合い入り出しました!

特に台詞数の多いあいまいみぃ金澤は何度も何度も台詞を確認し、しっくり来る言い回しを考えていました。

演出兼主役の金澤を是非応援してあげてください!

 

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(前回の顔合わせでの演出兼主役さん)

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(僕達も頑張るぞー!)